「深々と夜は更けて 白々と夜は明ける」
2004年9月2日開店の店。扉を開けて、すぐ目につくのは、底光りのする焦げ茶色の長いカウンター、その突き当たりに、なんともレトロな大きな鏡が少し曇って、壁は床から中央の高さまでがやはりこげ茶の腰板、上半分がアイボリーの塗り壁だ。このレトロな雰囲気は、ママのふなさんが言うように、まさに向田邦子のドラマに出てきそうなバーの雰囲気なのだ。
“しらしら”とは、「しんしん」と夜が深く更けてゆき、「しらじら」と夜が明けてゆくという意味合いの言葉で、“白”は、ママによると「私もお客さんもありのままでいられる場所」という想いをこめてのネーミングだったようだ。
仲間とママ自ら塗った壁には竹製のハンガー、トイレのドアには「厠」という赤枠の小さな額、極め付きは看板、これはふなさんが彫刻刀で製作したものだ。
ゴールデン街のお客暦四年の若いママが、自身仕事に少し疲れて、一人でやってみたらどうなるだろうかと考えたこと、女性が安心して呑みに集まって来られる店を作りたかったということが開店のきっかけだ。この店は以前「鳥よし」だったが、そのお客さんもきてくれるという。カウンターに席は11。
「まだ、経験が浅いから怖いもの知らずで、毎日が新鮮で楽しい」と語る新米ママさんの、落着いた雰囲気のなかにも、その心の弾みがカウンターのこちら側にも伝わってくる。
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住所 |
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新宿区歌舞伎町1-1-9 |
電話 |
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03-3207-3828 |
E-mail |
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shinshila28@ybb.ne.jp |
営業時間 |
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午後6:30〜午前2:00 |
定休日 |
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日祭日 |
チャージ |
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1,000円 |
ワンショット |
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500円〜 |
ボトルキープ |
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なし |
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