2005年4月1日、ゴールデン街劇場のあるマルハビル2Fにオープンした店、ドラゴン・アイ…。 龍の目、台風の目、アフガニスタンの民芸品であるタペストリーの柄にもあるそうで、この名前にはなにか、オーナーの思い入れがありそうだ。

　この店にはゴールデン街の他店とは明らかに異なる特徴がある。店のコンセプトを、「うちは、ノンケ、ゲイ、レズの方をまったく差別しないミックス系の店です」と言う。

　カウンターの中には、おそらく日本で唯一、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、ノンケ（ストレート）と全種類のセクシュアリティーを持つスタッフが立ち、それぞれが個性的な接客スタイルを持つ。

　店の中にはにぎやかな会話がとびかい、寄木であつらえられたカウンターといい、シンプルに見えてなかなかの美意識が感じられるインテリアはカフェバー風、時間を忘れてお酒や会話を楽しめる空間だ。

　「性差ナシ」を語る店は、この街に多い。しかし、生き方として、実践している人達が、すべての性差を越えて、こうして営業することは、また、新鮮で素晴らしいことかもしれない。

　カウンター、テーブル席、合せて16席あるが、早い時間（6時ころから）には予約があれば、貸切や飲み放題プランも相談に応じてくれる。カラオケ（無料）もある。